カテゴリ
全体 カナダでのこと アウトドア報告 YUKON日誌 名盤博物館 Music 名作博物館 Movie Guitar & Banjo 写真(カメラ) 自然と人間 極北の常識 北米かぶれへの道 日本と北米 未分類 外部リンク
Twitter
以前の記事
2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
爽やかな日々が続いています。いつもふと聴きたくなるアルバムを今日はご紹介、 ジャンル的にはSSWですが、このアルバムは彼女のいわゆる自作は含まれていません。 しかし、彼女のバックグランドである曲をカバーしたこのアルバムは、愛おしいまでの、偉大なる先人達へのリスペクトが感じられる好アルバムです。 アーティスト名:Nanci Griffith タイトル:Other Voices, Other Rooms 発売年:1993年 プロデューサー:Jim Rooney 参加ミュージシャン:Chet Atkins – guitar、Guy Clark – guitar, vocals、Bob Dylan – harmonica、Arlo Guthrie – harmony vocals, guitar、Emmylou Harris – harmony vocals, guitar、John Hartford – banjo, vocals、Carolyn Hester – harmony vocals, guitar、James Hooker – harmony vocal, organ, piano, keyboards、Leo Kottke – guitar、Alison Krauss – violin、Odetta – vocals、John Prine – vocals, harmony vocals、Jim Rooney – vocals、 こうやって、見てみても、すげぇ~メンツだ!まいった・・・・ いい食材で料理したうまい料理って感じ、、、、、ここまで揃えばいいだろう。 まぁー、いくらいいアーティストが参加していても、いいアルバムができるわけではなく、、、、 キーマンとしては、やはり Jim Rooney でしょうか? 自身も Bill Keith & Jim Rooney Blue Velvet Band (名盤最高!) Borderline (こちらも最高!名盤) などで活躍するカントリー・ロック界の大御所? Nanci 自身も Rooney の影響はキャリアの中で大と言っているくらい、恩師的存在なのでしょうね。 テキサスという恵まれた環境でそだった彼女は、見事にその文化を継承していますね。 私のこのアルバムとの出会いは、仲良しのH君がよく聴いていたので、それが最初ですね。 私は、1976年以前のものはほとんど当時は聴かない堅物野郎でしたが、(今でもあまり積極的に聴いていない・・・) 彼がいつも聴いていて、Dylan、John Prine、Janis Ian、Jerry Jeff Walker、Woody Guthrie などの当時すでに私のお気に入りのアーティストのカバーがあり、ちょっと気になっていたと記憶しています。 私にとっては、Kate Wolf を知った非常に意味合いの大きいアルバムとなりました。 それ以外でも、すごくいいのですが、当時は、Kate Wolf って、誰????って感じで、自分のいつも持ち歩くノートにその名前を書き写し忘れないようにして、レコード店や、その手の音楽がおいてあるCD屋さんにいったときは、血眼になって探した記憶があります。 今では考えられないこの苦労、、、、私の世代でも、こういった苦労は、多少はありました。 しかし今はネット時代、、、、氏名をタイプしてクリック・クリックでKate Wolf でさえも簡単に情報がはいりますね、ありがたや、ありがたや、、、、 それでは、いいアルバムなので、力入れていきます。 1曲目: Across the Great Divide [with Emmylou Harris] (Kate Wolf) まいったの一言!歌詞も本当に素晴らしいこの曲は、本当に名曲ですね。 音楽が連想させる風景ってあると思いますが、この歌詞、、、、北米の山々が連想される素晴らしいものです。 Kate Wolf はやっぱいいなぁ~、 この後、Kate Wolf のアルバムを買いあさり、今でも私の絶対欠かせない愛聴盤です。 そして、ハーモニーは、Emmylou・・・・・悪いわけがない。 2曲目: Woman of the Phoenix [with James Hooker] (Vince Bell) かなりこちらも渋い選曲、テキサスを代表するSSWはいい人がいますが、私も大好きな Townes Van Zandt 、 Guy Clark とお友達の Vince さんの曲をカバー、名曲は引き継がれていく。 なんか寂しげなロンサム系のいい歌が多いですね~、テキサス 3曲目: Tecumseh Valley [with Arlo Guthrie] (Townes Van Zandt) こちらもテキサスSSWの大御所?Townes Van Zandt の歌、もちろんドデカイヒット曲なんてものは、この手の人達から生まれるわけもなく、いつもしっとりと心に残るトラッド・ソングのような、強く引き付ける魅力がある曲を提供してくれますね。 そして、デュエットは、Arlo Guthrie・・・・にくい渋めの声でハモってます。 4曲目: Three Flights Up (Frank Christian) この人は、いつまでたっても謎!なのですが、、、、、最近ネットで調べてみたら少し出てきましたね。 NY系のSSWということ、、、、当時は血眼になって探しましたが、全然情報なし、、、、 練習したなぁ~、このスリーフィンガーピッキング、、、、とても軽快で、フィンガーピッキングの魅力たっぷりの爽やかな曲です。いい歌だ、、、、Nanci の声とのマッチングもばっちり! 5曲目:Boots of Spanish Leather (Bob Dylan) 正真正銘!御大! Dylan の名曲、 この人はいい曲多すぎて、どれを取ったらいいのかカバーする方もわからなくなるでしょうね。 初期の Dylan の名曲ですが、Girl from the North Country (北国の少女) と並び、寂しげな別れの歌か、、、、(don`t think twice は言うまでもないが、、、、) そして、でたぁ~、御大のペロペロ・ハーモニカ登場!本当にこの人、まじめにハーモニカ吹いているのかな?ニール・ヤングと共に、本当にハーモニカうまいか不明の二台巨頭! 6曲目: Speed of the Sound of Loneliness [with John Prine] (John Prine) こちらは、本人とのデュエット、John Prine の中で僕としては意外な選曲だなって感じがしましたが、いい仕上がりです。とてもいい声とはいえない Prine とのハーモニーも素敵です。 しかし、この人もいい曲書きますね。 8曲目: Can't Help But Wonder Where I'm Bound [with Carolyn Hester] (Tom Paxton) にくいねぇ~、Paxton など持ってくるところは、、、、このおっちゃんも本当にいい曲書きます。 まず、現代社会では、ク~ルなアーティストとして受け入れられることはないでしょうが、、、、 モダン・フォークらしいフリーフィンガーピッキングが似合う最高の歌。 歌詞も最高!こういうの聴くと本当アメリカ!って感じがします。 Can't Help But Wonder Where I'm Bound ワンダリング、ワンダリング、 Hoboにあこがれた高校生の頃を思い出します。 そして、意外な、相手が ハーモニーつけてます、Carolyn Hester 意外じゃないのかな? なんか、ダスティーな田舎道をヒッチハイク車の荷台にワラといっしょにガタガタ揺られている風景が浮かんできますね。 9曲目: Do-Re-Mi [with Guy Clark] (Woody Guthrie) まぁー、いうことないでしょ!この人を知らずに、アメリカン・ミュージックを語るべからず! おっと、ちょっとしゃがれ声のこのデュエットは、Guy Clark もちろんこの人もテキサス! 10曲目:This Old Town (Janis Ian, Jon Vezner) かっちょいいぃ~、このバンジョー!Hatford さんかなぁ~?調べたけどわからない、、、、 こちらは私はオリジナルは未聴、、、、無念、、、、 しかし軽快なバンジョーが聴いているね、練習しようっとこの曲、 12曲目: Ten Degrees and Getting Colder [with Iris DeMent] (Gordon Lightfoot) カナダを代表する シンプルな感じのSSW、いい選曲だね~! 題名からして、カナダって感じ、、、、、日本では全然有名ではない Lightfoot は、さすがにカナダ! カナダ人は基本的にほとんどの人が知っています。まぁー、いい曲書きますからね。 13曲目:Morning Song for Sally (Jerry Jeff Walker) いいぃ~!、本当にいい、、、、、出だしのフリーフィンガーピッキングから、初めのフレーズ As the morning light stretched in across my bed I thought of you ふふ~ふ~、って、、、、 ノックダウンですね。この stretched in across my bed って表現がく~るすぎる・・・・ やるねぇ~、Jerry Jeff この人も本当にいい曲書きます。 15曲目: Are You Tired of Me Darling?" [with Iris DeMent and Emmylou Harris] (G.P. Cook, Ralph Roland) ちょっとなよなよ girlie な歌詞ですが、染みますね、この曲、 これもオリジナル未聴、このギターピッキングは非常にク~ル、そして Emmylou のハーモニーも完璧! 16曲目:Turn Around" (Malvina Reynolds/Harry Belafonte/Allen Greene) 僕は、Harry Belafonte の歌で知っていたと思います。父親が好きで、私も好きですね。 もうトラッド・ソングと言ってもいいでしょう。普遍的な美しさを持つこの曲をカバーする懐の深さはお見事! いや~、長くなった、もう興味ない人は、ここまで読んでいただけないでしょうが、、、、、 北米のルーツ音楽、特にフォーク系に興味がある人には非常にお勧めのアルバムです。 とにかく、アメリカーナ!な雰囲気がものすごく漂う見事なアルバムです。 いつも思いますが、こんな文化のない、歴史の短い国で、しっかりとその文化が敬称されているのは、文化や、歴史を持つ日本人としては、ちょっと恥ずかしくなる感じ。 でも、それだけ、彼女が音楽というものを通して、文化を継承していると思える、本当に素晴らしいアルバムです。 未聴の方はぜひ! ちなみに北米では結構持っている人を見かけます。とくにアウトドア系の女性に多いですね。
by motoyama_naoto
| 2010-05-25 15:54
| 名盤博物館 Music
|
ファン申請 |
||