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久々に映画のネタで、、、、、 最近ブログ脅威的にアップしていますが、 腰痛、、、、重度の捻挫 のため時間があるためです・・・・ さて、デニーロ好きな私ですが、これはまだ観てなかった。 いわゆる赤狩り時代のことを題材にした映画。 私の上世代の人は、もっとでしょうが、私もアメリカは裕福で、でかくて、ってイメージの社会の元に育ちました。自分が今ここカナダという北米にいるもの、そんな影響が根底にはあったから。 自由、チャレンジすることへの高い価値観 これは、現在ここ、北米で生活していても、間違いなく存在することを感じますし、日本とは大きく異なる部分です。 しかし、そんな北米も特にアメリカは、、、、知れば悪い面も見えてくるわけで・・・・ 赤狩りの時代は、そんなことの一つでしょう。 ほいでは、 タイトル:GUILTY BY SUSPICION 邦題:真実の瞬間 制作年:1991年 監督:Irwin Winkler 出演;Robert De Niro, Martin Scorsese, Annette Bening, この映画は以前からもちろん知っていましたが、なんでだろうか?観る機会がありませんでした。 北米かぶれとしてはちょっと失格だな・・・・ デニーロが出ていますので、チェックはしていましたが、スコセッシも出ているとは、、、、 スコセッシは、結構、映画にチョイ役などで出演するの好きなタイプですね、それはすでにタクシードライバーからそうですが、、、、 よくよく調べてみると、背景が見えてきました。 監督の アーウィン・ウィンクラー は、監督ではなくプロデューサーとして、かなりこのデニーロ & スコセッシと仕事してますね。 しかも、かなりの名作系で、、、、もちろん私も大好きな映画が多いです。 Goodfellas (1990) Raging Bull (1980) New York, New York (1977) おっとデニーロは出てないけど Round Midnight (1986) にもかかわっているみたいですね。 この上記 3つの作品で70年代後半くらいから デニーロ & スコセッシ と仕事を多くしているみたいで、そして1991年に自分の監督作品で、ずっと仕事をしてきた大御所2名が参加、、、、、 映画人気質がこの辺からもかなり感じられますね。 この赤狩りってのは、北米かぶれであれば、知っておきたい歴史的なこと。 つまり共産主義者弾圧を政府が行ったという(一部の人がコントロールしていたようですが) アメリカ vs ソビエト連邦 という図式があった時代のこと。 私も、もちろんこの時代を知っていますが、、、、今こうしてこの映画を観た後、その時代の風潮というか常識というものの恐ろしさを感じます。 ソビエト連邦ってのも、最近は聞かなくなりましたね、 共産主義って・・・・ レーニンが革命を起こしたのが 1917年、、、、それから、いろいろあったわけですが、、、 たかが100年くらいのことで、その時、その時、世の中の常識は今では信じられないことが常識だったりするわけですからね。 そして映画の題材となる 『赤狩り』 は、、、、1951年から52年程度 つまりこの頃、脂がのっていた映画人ってのは、30代―50代で考えたとしても1900年の初頭に生まれて、20代くらいは1930年代くらいだったでしょうから、世界大恐慌の1929年近辺であり、共産主義的運動があったのもうなずけるし、なんらかの活動や集会に顔を出したことがあるというのも十分理解できる社会背景だったのでしょうね。 そして、時代は、アメリカがまだロシアを組んでいた時代だったわけで、その後、ヒットラーが台頭してきて、ナチスが最大の敵で、ロシアやソ連は敵ではなかったわけですからね。 赤狩りの映画人で、どうしても避けれない話は、エリア・カザンでしょう。 実際、調べてみましたが、カザンは 1909年生まれ、、、、血気盛んな20才はちょうど1929年。 名監督として、映画が好きな人なら知らない人はいないカザンは、赤狩り時代に自分もかつて共産党員だったことで、マッカーシズム の罠にはまります。 自分の自由と差し替えに、カザンは友人を仕事仲間を売るわけです。 そして、その後の彼の活躍ぶりは、以下の名作からもあまりにも明らかです。 『草原の輝き』 Splendor in the Grass (1961) 『エデンの東』 East of Eden (1954) 『波止場』 On The Waterfront (1954) 『欲望という名の電車』 A Streetcar Named Desire (1951) カザンがアメリカ下院非米活動委員会の疑惑をかけれるのが、1952年、、、、、 ウルトラ名作中の名作 『波止場』、『エデンの東』 はそんな直後に生まれたのですね。 話がずれたように感じれるかもしれませんが、いやいやずれていないのです。 この映画は、デニーロが演じる映画監督が、同じくアメリカ下院非米活動委員会の疑惑をかけれるのですが、さてさてどうなることやら、 デニーロ演じる監督も、FBIが毎日つけられ、友人は一人一人と彼を避け初め、仕事はまったく回ってこなくなり、家も失います。 そしてこの委員会に出頭することを思い立ちます。 この 赤狩りも 1954年には落ち着くようですが、ちょっと余談ですが、 こちらは最近の映画なので、若い方も、はたまたジョージ クルーニーが監督しているので、女性なども観た方が多いかもしれませんが、なかなか面白い映画です。 タイトル:Good Night, and Good Luck 制作年:2005年 監督:ジョージ・クルーニー これは、実在のジャーナリスト エドワード・R・マローという人が、大きなプレッシャーの中でも、自分の信念を通し、真のジャーナリズムと正義を貫いていくというもの、その正義とは、マッカーシーの非情なまでの赤狩りに対するものであることは言うまでもありません。 何事も行き過ぎるとよくないんですね、、、、 この人がマッカーシー、、、、 フーバーとかマッカーシーとか、この時代すごい右派の人間をアメリカは生んでいますね。 アメリカのダークサイドもいろいろあるわけで、KKKとか存在するわけですからね、恐ろしいです。 しかしすごいですよね、こういのも、実際にYou Tube で観れます、、、、マーローも、マッカーシーの演説も、 本当すごい時代だ、、、、お好きな方は是非検索してみてください。 話は エリア・カザン に戻りますが、、、、、 エリア・カザンの映画会への功績はすごいわけで、監督としてもはもちろんウルトラ有名ですが、、、 メソッド!つまりアクターズ・スタジオを作った人なわけですから、、、 長くなってきたので、アクターズ・スタジオに関しては、どれだけすごいか、興味ある方はググってください。 そして、委員会でマッカーシーに屈服した後に作ったそれぞれの名作は、 その彼が作った アクターズスタジオ出身の ジェームス・ディーン 『エデンの東』 欲望という名の列車ですでに有名になっていたが、マーロン・ブランド『波止場』 となるわけですからね!! そして、デニーロももちろんアクターズスタジオ出身! メソッドを消化し、、、、デニーロ アプローチと言われる方法を生み出していくわけです。 さらに、、、、、、、 エリア・カザンが、 1998年(この映画の約7年後)に アカデミー賞「名誉賞」を受賞しますが、その時のプレゼンテイターは、なんとデニーロ と スコセッシ、、、、 こうやって歴史はつながっていくのですが、映画人としての情熱、信念も受け継がれていくわけです。 おおぉー、美しい・・・・ この受賞の動画も You Tube で観れます、、、、本当すごいよ、この時代・・・ エド ハリス、やニック ノルティは、明らかに賞賛してませんよ・・・・ http://www.youtube.com/watch?v=3YziNNCZeNs この動画観ると、年老いたもう90歳になろうとしているカザンから、歴史となって過去を感じます。 しかし、多くの人の人生を告発によって変えてしまったことも事実、、、、 この映画界に起こった赤狩りということをテーマに、私にとっては、そんなことが見えてきました。 しかし、その時代に世の中がなんとかく当たり前だと思っている常識が、極短期間で変わってしまう現代、、、、今の時代にも気が付かないけど、そんなことがきっとあるんでしょうね。 恐ろしい限りです、、、、
by motoyama_naoto
| 2013-04-16 17:21
| 名作博物館 Movie
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