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連日の山火事で外に遊びに行くにもいまいちな天気というかほとんど風景が見えない状態で、家に引きこもっていました。 そして、もう何回観ているかわからない映画 『Platoon』をまた観てしまいました。最低20回憂以上は観ていると思いますが、何度観ても飽きない。 オリバー・ストーンのあくなき探究心といいましょうか、本物に近づけようとする努力とスピリットが美しい映画です。すでにベトナム戦争物に関しては、かなりウンチクを述べている私ですが、やはりこれがベストかな~?ストレートにベトナムで何が起きていたのか!伝える映画としてグレイト&リスペクトです。 題名:Platoon (プラトーン) 公開年:1986年 監督:オリバー・ストーン 主演:チャーリー・シーン 出演:トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィッテカー、ジョニー・デップ、デイル・ダイ 主な受賞:59回アカデミー 作品賞、監督賞、編集賞、録音賞 私は、確か当時インドネシアはジャカルタにいて、母に連れられてジャカルタの映画館に観た記憶があります。86年にもし観ていてたとすれば、私は13才くらいかな?しかし、強烈な印象を幼い私でも覚えた記憶があります。もちろん英語はよくわかってないし、字幕はインドネシア語なので、ほとんどの会話はわかってませんが、それでも、痛烈な印象があったのです。 ベトナム戦争の映画はその時が初めてみたものだと思いますが、あまりにリアリティさに大きな衝撃を受けたのでしょう。 オリバー・ストーンは見事にPlatoon(小隊)というものを通し、ストレートに戦争を描いています。ここまでストレートに描いた映画はその前まではなかったはずで、地獄の黙示録、ディアーハンター、など私の好きなベトナム戦争映画はありましたが、ここまで《現場》で何が起きていたのか!を忠実に描いたものはなかったでしょう。 やはり今では有名な話ですが、オリバー・ストーンが実際にベトナム戦争への志願兵だったということは決定的に大きな影響を与えていると思います。 これが実際の当時のオリバー、脚本も手がけていますが、明らかにチャーリー・シーン演じるクリス・テイラーに自分自身を映し出していますね。各シーンでも随所にそのようなセリフが見られます。監督自身も映画に出演してます。最後に爆弾を抱えて突っ込んでくるベトコンにやられてしまう大佐かなんかの役ですね。 そして、この現実に近く描写するというオリバーの精神をサポートするのが、その後の戦争物映画では結構活躍するデイル・ダイ。実際に彼の指揮の下、俳優は訓練を受けたようです。彼自身も映画にハリス大尉として出演してます。そう、最後にナパーム弾の投下を支持する人ですね。この映画の後もオリバー・ストーンとは『7月4日生まれて』などで一緒に仕事をしているようです。 ラジオでのやり取りの声は、本物に一番近いということで、彼の声がほとんど採用されているようです。 撮影は、フィリピンで行われたようですが、俳優は実際に思いザックを背負わされたり、雨の中を待ち伏せ作戦をしたりと現実に忠実に行われたようです。私はこういうのに弱く、あくなき探求と言うか追求というか、スピリットの美がありますね。 えぐいシーンもありますが、やはりそれは現実に忠実にということで、映画でも効果的だと思います。村にいるベトナム人の甲高い声さえ、ベトナム戦争に行ったこともない私でも、何か恐怖間というか、圧迫感と感じますね。 超有名俳優というのは、この時点ではいませんが、皆相当、キャラクターに入れ込んでいたようです。あっぱれは、やはり バーンズ軍曹演じる トム・べレンジャー この顔の傷もすごいですが、戦闘マシーンと化した悪役を非常にうまくこなしています。お見事!その後、他に映画でなかなかいい役はもらえてませんが、ここでは、本当に冷静沈着な百戦錬磨の戦場の男を演じております。 極悪な感じも良く出てますね。 クリス・テイラーを演じる チャーリー・シーン 初めこの映画の話が出たときにすぐにオリバーでビデオを送ったらしいですが、採用されず、しばらくの間、映画の話さえなくなってしまい、その後エミリオ・エステベスや他の人に話が行くらしいですが、断られ、チャーリーに話が回ってきたそうです。 非常にチャーリーはここでは若いですが、アメリカの中産階級、中の上クラスの青年を非常にうまく演じております。その後が来たいされましたが、この映画を未だに超えれられず、、、、、特に僕はオリバーが、チャーリーに語らせる形で演出しているのが、非常に効果的だと思います。 映画初めの青二才的なイメージから、どんどんいっぱしの兵士になっていく様子も見事で、飛行機から降り立つ初めのシーンなどは、青臭さいっぱいでいいです。そして最後の戦闘シーンでは完全に一人前の兵士になっていますからね。テイラーに彼女がいなく、お母さんではなくて、おばあちゃんに手紙を書いていて、それをチャーリーが語るような感じも非常に効果的だと思います。 これは偶然なのか、ベトナム戦争を代表する映画で、それぞれ親子で主演してますからね『地獄の黙示録』のお父さんマーティン・シーンも当初は違う人が主演だった予定が、役が回ってきて、やっぱ似てますからね、この2人。内容は異なる映画とはいえ、私はかぶることがあります。 そして、ウィリアム・デフォー 経歴的には悪役みたいなのが多かったようですが、ここでは正義の男を演じてます。何度観ても、あのバンザイのシーンはいいですね。 私は、個人的には、トンネルにもぐるシーン、死ぬ前に『一緒に行こうか?』と聞くテイラーに、『一人の方が早く動ける・・』とにやっと笑うところがすきですね。く~る! オリバーはこの2人の軍曹の衝突もうまく映画の中で描いています。 脇役も非常にいいですね。個人的にすきなのは、 バニーを演じる ケビン・ディロン。マットの弟ですね。僕はこの手の頭悪い系の役とかが結構、好きなことが多く、これもそうですね。いかにもアメリカの白人のパンクキッズって感じで非常にいいです。非常にいいいい演技だと思います。村で片足のベトコンと思われる不吉な笑みを浮かべる男を殺すシーンなど、狂気に支配されて行ってしまう青年を非常にうまく演じています。 いくらシリアスな映画と言っても、なんちゃって系のキャラは必要です。 オニール軍曹を演じる ジョン・C・マッギンレー もいい味だしてますね~。バーンズ軍曹の金魚の糞みたいですが、いい演技です。 この弱弱しい感じが、たまりません。印象に残るシーンが数多く、いいエッセンスを映画に与えてますね、いそうですもん、こういうタイプ。 今では、超大物!ジョニー・デップの脇役で出てますね~。 ベトナム語を通訳する役などですが、非常に若々しいです。 この後の活躍はすごいもので、とくにコメントは必要ないでしょう。ここでは非常に控えめですが、着実な演技をしてます。 とにかく、私の中ではベトナム戦争もののベスト3には常にランクインする映画で、一年に1回は最低観ないと気がすまない映画です。 ここまで、実際の前線でPlatoonに起こっていたことを忠実に再現した映画はないでしょう。 あっぱれオリバー! そしてこの続編的なものが、『7月4日に生まれて』になるわけですね。
by motoyama_naoto
| 2009-08-04 09:50
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