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久々に3年ぶりくらいに観ましたが、やはり素晴らしい!この映画は!あっぱれグレゴリー・ペック!私の年代では、これも人気のある映画ではないでしょうが、特に北米では、名作中の名作との声が高いこの作品観への、小言です。 題名:To Kill a Mockingbird 《邦題:アラバマ物語》 製作年:1963年 監督:ロバート・マリガン 主演:グレゴリー・ペック 出演:ロバート・デュバル 原作:ハーパー・リー 受賞関連:アカデミー賞 主演男優賞、脚色賞、美術監督・装置賞 この邦題・・・・なんで、そのまま英語をそのまま使わなかったのかな~?せっかくのいい題名が、台無しですね・・・この邦題は、ビートルズがやってくる やぁやぁやぁ よりはいいですが、この To Kill a Mockingbird というのが意味があるだけに非常にもったいない。 原作の小説To Kill a Mockingbirdを書いているのが、ハーパー・リー ですが、この小説で1961年に彼女はフィクション部門でピューリツァー賞を受賞を受賞しております。1961年にこの内容ですから、世の中の話題になったのもわかりますね、私は未読、読んでみたい本です。 映像的に、私は出だしの箇所が好きで、子供が鼻唄交じりに秘密の宝箱にしまってあるクレヨンでモッキンバードを描き、その絵が破かれてスタートする粋な計らいじゃないですか!特にこのシーンでは63年にしては、非常に映像が綺麗だと感じましたね。 簡単に話を、1930年代初頭、1929年の大恐慌で非常に厳しい生活を強いられるアラバマはメイコンという小さな田舎街が舞台です。 もちろん、KKKが羽振りを利かすような時代の30年代アラバマでは、黒人は差別されたいたわけですが、弁護士の主人公アティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)は奥さんを亡くし、長男とその下のお転婆娘を抱える、凛とした感じのあるジェントルマン。ある日、地元の裁判官より、白人女性の強姦の疑い事件の黒人の弁護を頼まれ、それを引き受けることに、、、 フィンチ家の隣人には、ちょっとおかしいと言われるブーと呼ばれる男が住んでて、うんぬんかんぬん、アティカスは、街の差別主義の白人に罵声、また時には嫌がらせを受けながらも、黒人青年の弁護を続ける、、、、 まー、これくらい以上は、あまりネタバレになるのでやめておきましょう。 黒人差別とは、は、もちろんのこと、父親とは、倫理感とは、などなど、非常に考えさせられる社会派の感動作です。 アメリカでの人気は、すごいもので、このアティカスは、2003年アメリカ映画協会が発表した「映画の中の最大のヒーローとはだれでしょうか」というアンケートで、インディ・ジョーンズ、ジェームズ・ボンドを抑えて1位に選ばれているようです。12人の怒れる 男のヘンリー・フォンダも素晴らしいですが、ここでのグレゴリー・ペックも本当に素晴らしい演技ですし、信念と真実を追い求める、そのスピリットは感動ものです。 特に見事なのは、裁判の最後の弁護側としての演説!お見事!すごーーーい長いセリフですし、カットが入らないところを見ると、いっぱつであの長いセリフを、、、、やったのでしょうね。しかし気迫迫る熱演!名演ですね~。 映画は、お転婆娘の過去の回想という形式で表現されており、黒人差別などに関しては、客観的に描かれている印象を受けました。 時代的には、黒人差別にちょうどアメリカ自体が目を配り始めたころ上映された映画ですからね。時流と言えば時流だったのでしょうか? 1955年 アラバマはバーミンガムでの白人専用座席に対するキング牧師達によるボイコット 1963年 ワシントンD.C.における大行進 有名な 『I have a dream 』キング牧師の演説 1965年 マルコム X 暗殺 1968年 キング牧師暗殺 なので、かなり盛り上がりを見せている頃ですね、アラバマは確か黒人の大学入学を巡っての論争もあったはずですし、かなり差別が問題になる地域であったでしょうね、(と言っても、あの辺の南部エリアは、アラバマとあまり変わらないのでしょうが) 留置所にいる被告人を手渡せを迫る、白人達、そして黒人は渡せないとやり合うアカティス、もちろん非暴力です。父親像としても見事ですね。 この手の、黒人差別系の映画を見ていて、いつも感じるのは、無学・無教育!つまり 『知らない』 ということの怖さ、、、つまりこういった白人さんたちは、ほとんどの場合、教育があまりなく黒人は、汚く、うそつきで、みたいな常識しか持っていないわかですからね。実際にアカティスのように差別主義じゃない人も当時それなりにいたようですが、KKKなどもあって、かなり公に黒人を差別しないと言えない状況だったようですよね。 忘れてならないのが、名優!ロバート・デュバルのデビュー作ということです。31歳らしいですが、結構若く見えますね。1963年ですから1970年代初頭にゴッドファーザーを初めとする名作に名演で出演する10年ほど前。(私は、地獄の黙示録のキルゴア中佐役がたまらなく好きですが。) デュバルはちょっとおかしな隣人ブーを演じてますが、セリフ一切なしですが、難しい役だと思います、もちろんうまく演じております。 白黒映画なんて、、なんて思っている人も、是非、一度は観てもらいたい映画ですね~。グレゴリー・ペックはすでに亡くなってしまってますが、この名演は永遠でしょう。ローマの休日なんて日本では騒がれることが多いですが、私は断然こっちの方がいいと思います。(白鯨もいいですが) 実際にグレゴリー・ペックは私生活でもジェントル・マンだったようで、皆からリスペクトされるような人だったようです。 いずれにして、お見事 ペック氏!
by motoyama_naoto
| 2009-01-20 13:47
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